"「趣味いろいろ」の時間です"

11月9日の日記

"きょうはますたさんのお宅におじゃましています。サモエドの一本釣りが趣味でいらっしゃるとか？"

"はい。ここ2年ほど。"

"では、さっそく紹介していただけますか？"

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"まず、糸と疑似餌を用意します。なんでもいいかと思います、悪食なので食いつきにちがいはありませんから。"

"・・・失礼ですが、なんだかカンタンそうに聞こえますが？"



"ところが、これでなかなか奥が深いんですね。高いところから放り投げます。あ、ご覧のように投げるものはなんでもいいんですね。で、アタリを待ちます。"

"はい。しばし待ちましょう。。"



"あっ！もう喰いつきにかかってますよ！"

"ここで慌てちゃいけません！ しばらく様子を見ましょう。"



"あっと？"



"あららー。。 ずいぶんとニブイ魚ですねー。。

"ええ。我が家では「ドン・クサオ」と呼んだりもします。"



"あっ、やっとかかりましたね。"

"最初の関門は過ぎましたが、ここからが難しいんですよ、サモエドの一本釣りは。。"



"あー、隠れ根に持ち込まれちゃいましたね。惜しかったですねー。"

"ええ、いっつもこうなりますね。"

"あっ！ しかも、仕掛けをバラしてますよ？"

"たいていこうなるんです。"

"なるほどー。かかりはあっという間ですが、引き上げるのは難しいと？"

"そういうことです。運良くバラけなくても、27キロありますしね。。"



"・・・・仕掛けをバラし終えて、こっち見て笑ってるように見えますが？"

"まったく腹立たしい限りです。ドン・クサオのくせに！いつかごぼう抜きに引き抜いてやる！"

"「趣味いろいろ」をお送りしました。良い子のみんなは決して本気で引き上げようとしないでね。ではまた来週。"

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