教授の野望

こじこじ研究室へようこそ。わたくしこじこじ教授と助手の黒岡君（サモエド3歳♂）で、早実VS駒苫決勝戦＆再試合のごとく熱き研究活動に取り組んでいる。

― やーやー、きのうのシャンプーは疲れたね。乾かす最中ずっとドライヤーとコームを動かしっぱなしだから、左半身がこりこりだよ。（教授は左利きです）　

― 大汗かいた 『サモエド・シャンプーダイエット』 もビールを飲んだらチャラでしたしね～。やれやれ。

― まったくだ。いや、しかし、やれやればかりではないぞ。きのうはすばらしい大発見をしたのだ！

― え～、またヘンなこと思いついたんじゃないんですか～？

― ふふふ、そうかそうか、知りたいか。君がそこまで言うなら教えんでもないが。

― 別にそこまで言ってないっす。

― いや、聞いてくれ。聞きたまえ。


― いつも研究室の洗面所で君のドライをするのだが、どこもかしこも抜け毛がてんこ盛りだ。きのうも洗面台に積もったクロ毛を掃除しながら、ふと仮説を思いついた。 「このクロ毛でこすったらキレイになっちゃたりして～？」 とな。

― またまた～。いっつも研磨スポンジでゴシゴシやってるのが、ぼくの毛くらいで落ちるわけないじゃないですか～。

― では見るがいい！

おおおーーーっ！

― 教授！　すごいっす！

― ピカピカざます！　あ、いや、つい興奮して奥様口調になってしまった。わたしもまさかここまでとは思わなかったが、よく 「古いストッキングでシンク磨き♪」 とか奥様番組でやっているからね。それと同じ原理だろうが、いや、ビックリだ。


― ついでに鏡も磨いてみたら、曇りも取れてすっきりキレイ♪　である。

― すごいすごい！　これからどんどん抜けても文句言われませんね？

― そう。材料はたんまりある。そこで！　 『クロ毛玉作り』 の要領で、お掃除しやすいように四角くフェルト化したのがこれである。


― 教授！　四角い毛玉も作れるですか！？　もうなんでもありっすね～。

― うむ。毛玉師とでも呼んでくれたまえ。しかし慣れない形だから、作るのに30分もかかってしまったよ。これでは商品化は難しいな。

― え、商品化って。。。

― もうキャッチフレーズも考えてあるぞ。「天然素材で手に優しい♪　ミクロの繊維が汚れをキャッチ！　今日からお掃除革命！」、それが。。。

クロピカ！

― うわ～、いかにも100円ショップで売ってそうなネーミングですね～。（＾＾；

― うむ。ではこれを100円で売ったとしよう。年商500万売り上げるとして、必要数は5万個か。1日8時間、1ヶ月20日働いたとして、1個2分で作らないと足りない計算か。。。


― 教授？　そういうのを 『捕らぬ狸の皮算用』 って言うんですよ～。

― う～む。じゃあ、百歩譲って年商100万ならどうだ。これなら1個当たり11分で作れば実現可能かもしれん。ネット販売なら在庫はさほどいらないし、あーでもない、こーでもない。。。


― あ～あ。教授、目の色変わってたけど、大丈夫かなあ～。。。
あ、でもほんとにピカピカになるからね、これはビックリだよ～。みんなも試してみてね。サモエド族の人たちにも教えてあげなくちゃ！
じゃあ、教授が戻ってこないから、今日はここまでなんだ！U^ｪ^U

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クロ毛糸、毛玉アートに続く新機軸！？　きょうも 『モフッ』 とありがとうー！^o^

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