麻呂黒岡＊煌々案内之巻＊

― じんぐるべーる　じんぐるべーる　腹が鳴る～♪ （ぐぅぐぅ～）


― おーい、たれか　たれかある♪　へいっ！


― ははーっ。 ぼっちゃま、御用で？　おや、どうなされました？　浮かれたご様子で。

― うむ。おじさんか。麻呂の記憶が確かならば、今日は 『くりすます・いゔ』。けーきを食べたり、ぷれぜんとをもらったりと至れり尽くせりの日のはず。麻呂は小腹が空いたぞ、はよう持ってまいれ。

― おや、耶蘇のまつりごとに興味はないと仰せだったので、今年は何も用意がございませぬ。

― なんとー！　うぬぬぬ～、暴れてくれようか、あてションしてくれようか！
（あてション＝あてつけにわざとトイレ以外でオシッコする、ワンコのいじけ技）

― コラー！　あてション禁止ー！　でもせっかくのクリスマスだから、キラキラを見に行って、カフェでお食事しない？　作るの面倒だし。　

― うむ、おばさんか。なにか小声が聞こえたが、かふぇは麻呂も賛成でおじゃる。ではまず、キラキラとやらを見に行こうぞ。

― ははーっ。


と、3人がテケテケと徒歩でやってきたのは。。。



東京ミッドタウン

― 今年3月にオープンして、これがはじめてのクリスマスにございます。

― どれどれ、楽しみじゃ。ん？向こうからやってきたのは警備員のお兄さんか？　麻呂の歓迎ご苦労でおじゃる。

― 誠に恐れ入りますが、お犬様はケージに入れてご入場いただけますか？　（とても感じの良い警備員さんでしたよ）



― 麻呂を犬扱いとは、なんたる無礼な！　そこへ直れー！

― まあまあ、いくらぼっちゃまが高貴なお方でも、やはり 『犬』 ですから。



― ほんとだ、この看板から先の敷地内はキャリーバッグに入れてって書いてあった。

― う～む、気が付かなんだ。ならば 『きゃりいばっぐ』 に入れてくれでおじゃる。

― （おじさん・おばさん）それは無理っ！



― ほら、麻呂の代わりに見てきたよ～。エントランスは、こんなイルミネーションだったよ。オーロラをイメージしてるんだってさ。

― ふん、中に入れぬのなら、寒空でモフモフでも売るでおじゃる。

― 中に入らずとも、見所はたくさんありまする。がっかり召されるな。



― さすがぼっちゃまのモフモフは、今宵もよく売れますなあ。

― シベリアのご先祖様から代々受け継いだ、貴重なモフモフでおじゃるからな。

― ほら見て、あっちのガーデンエリアはとってもキレイだよ♪



― ほう。これは見事でおじゃる。

― まこと。六本木ヒルズのキラキラも綺麗でしたが、ここは開放感がありますな。



― 車道に面してないから、ゆっくり落ち着いて散策できるしね♪

― ぼっちゃまの白毛も映えますなあ。



― すごいね～。ここは都心には珍しく空が広くて気持ちがいいよね。

― 暖か味のある照明の色もまた、趣きがありますな。



― うむ。ほのかな灯りを見ると、なんとも心が落ち着くでおじゃる。

― あ、あっちにまた違う灯りが見えてきたよ♪



― おおー、これはまた！　幻想的な世界にござりまする。

― 星空をイメージした 「約2,000㎡の芝生広場に光のミルキーウェイ」 だって♪　吸い込まれそうだね。



― 『江戸切子』 をモチーフにしたメインツリーからながめたガーデン全景は、こんな感じ。とってもキレイだね～♪

― 『東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーション』 は明日の25日まででおじゃるよ。お出かけは急ぐでおじゃる！

― と、キラキラ案内はここまで。明日の 『クリスマスの奇跡編』 に続きま～す。

― 引っぱりますなあ。。。




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